• 警察庁長官官房付
    息子・享の逮捕を受けて降格するも、警察内での影響力は依然大きい。切れ者・右京の功罪を認識している。

    [ Comment コメント ] 右京さんを「危険人物」視するのは、評価しているから。絶対に悪を許さない。政治的なことにも構わず突っ込んでいく。そういう意味では、峯秋も危険な人間です(笑)。今回のテロに対する考え方は、二人の共通点ですね。映画らしい、ダイナミックな問題提起ですが、非常に『相棒』らしいテーマだと思いました。“テロは悪い!”と断罪するのではなく“なぜテロは起きたのか?”と考えていただきたい。『season14』の転換期を経て『15』そして本作には、特命係の背後にある警察組織の厚みが出てきましたね。組織内の複雑な人間ドラマもまた『相棒』シリーズのよさ。峯秋自身、降格にも慣れて、上層部として裏で動けるゆとりを感じさせねばと思っています。

    石坂浩二
    1941年6月20日、東京都出身。
    62年にテレビドラマ「七人の刑事」(TBS)で本格デビュー。以後、ドラマ、映画、舞台のほかにナレーション、司会、絵画、執筆など様々な分野で活躍。主な出演作に、『犬神家の一族』(76&06)、『細雪』(83)、『日本沈没』(06)、『私は貝になりたい』(08)、『沈まぬ太陽』(09)、『図書館戦争』(13)、「白い巨塔」(03、CX)、「渡る世間は鬼ばかり」(90~、TBS、声の出演)がある。17年春には主演作「やすらぎの郷」(EX)が放送予定。