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  • 杉下右京

  • 冠城 亘

  • 黒衣の男

  • 鷺沢瑛里佳

  • マーク・リュウ

  • 月本幸子

  • 伊丹憲一

  • 芹沢慶二

  • 角田六郎

  • 米沢 守

  • 大河内春樹

  • 内村完爾

  • 中園照生

  • 佐橋健作

  • 岩井孝信

  • 社 美彌子

  • 神戸 尊

  • 甲斐峯秋

  • 杉下右京

    警視庁特命係係長・警部
    警視庁一の切れ者だが、真実を追求するあまり上層部に疎まれた窓際キャリア。
    名推理で事件解決に挑む。

    [ Comment コメント ] 台本を読んで、未来のために忘れてはいけない過去があること、そして過去と未来を結びつける今、現在のために、特命係は何をすべきか、右京は人として、どんな覚悟をするのだろうかと考えました。右京はいつも今を生きている。過去を振り返ったり、将来に思いを馳せることなく、今を生きていこうというのが、右京の基本だと思います。そういう意味では、作品を続ける中で、チーム『相棒』には安住せず、いつもみんなで変化、トライしていこうという思いを感じています。ワンシーズンを経て、亘には既に今までとは違う雰囲気があります。亘のユーモア、実は右京は好きなんだと思いますね。反(ソリ)には、これからも突っ走ってほしいところです(笑)。

    水谷 豊
    1952年7月14日生まれ、北海道出身。
    68年にテレビドラマ「バンパイヤ」(CX)で初主演。「傷だらけの天使」(74、NTV)、「熱中時代」(78、NTV)では、子供から大人まで多大な影響を与える。映画『青春の殺人者』(76)ではキネマ旬報主演男優賞を当時最年少で受賞している。『相棒-劇場版-』(08)は『逃れの街』(83)以来25年ぶりの映画作品となった。その後、『少年H』(13)では、モスクワ国際映画祭で特別作品賞を受賞。また、17年に初の映画監督作品にして主演作『TAPTHE LAST SHOW 』が公開予定。

  • 冠城 亘

    警視庁特命係巡査
    元法務省キャリア官僚。飛ばされた警視庁でも、
    広報課から念願の特命係への異動を、荒技で実現させた凄腕。

    [ Comment コメント ] 劇場版シリーズのスケール感で、僕の代でも映画が作れるなんて、嬉しかったです。パレードのシーンなんて“こんなこともできちゃうんだ!”って(笑)。レギュラーシリーズとは違った意外性、映画ならではの肉厚な部分が印象的な台本でした。十何年も『相棒』ワールドを作ってきたスタッフの中で芝居をしていると、ほかの現場にはない安心感があります。プロフェッショナルな人たちが集まっているから、流れに身を任せておけばいい。水谷さんが器の大きな方で、現場を和ませてくれるので、すごくやりやすいというか、感謝しています。右京さんの芝居のリズムに乗っかって、亘もいい意味で、みなさんの期待を裏切りつつ、応えていきたいと思っています。

    反町隆史
    1973年12月19日生まれ、埼玉県出身。
    モデルを経て94年俳優デビュー。テレビドラマ「ビーチボーイズ」(97、CX)、「GTO」(98、CX)で大ブレイク。自身が歌う主題歌も大ヒットを記録。以後、「ホットマン」(03、TBS)、「グッドライフ」(11、CX)、「限界集落株式会社」(15、NHK)、「迷宮捜査」(15、EX)等数々のテレビドラマで主演を飾る。映画出演作に『君を忘れない』(95)、『男たちの大和–YAMATO–』(05)、『座頭市 THE LAST』『交渉人THE MOVIE』(10)、『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13)、また、大河ドラマ「八重の桜」(13、NHK)がある。

  • 黒衣の男

    国際犯罪組織「バーズ」の主要メンバー。
    バーズのリーダー格“レイブン”として、警察にマークされている。

    [ Comment コメント ] 当たり前のことを見失いがちな今の時代に、人間として失ってはいけない部分で葛藤する男の、貫くべき正義、人間的な温かさをシンプルに伝えたいと思いました。子どもの頃に憧れたヒーロー、水谷さんとの共演シーンでは、緊張感がありました。役のバランスや見せ方などを話し合いながら、アクションシーンを作っていきましたが、水谷さんの引き出しの多さ、客観的な視線の広さに敬服するばかりでした。今回水谷さんとご一緒して、長く俳優としてやっていくには、奢りなく、真摯に作品に向かう姿勢が必要なんだと気の引き締まる思いがしました。

    北村一輝
    1969年7月17日生まれ、大阪府出身。
    91年に『雪のコンチェルト』で本格映画デビュー。99年には『皆月』『日本黒社会 LEY LINES』でキネマ旬報新人男優賞を受賞(『皆月』はヨコハマ映画祭助演男優賞にも受賞)。代表作に、大河ドラマ「天地人」(09、NHK)、「ATARU」(12、TBS)、主演作「ホワイト・ラボ」(14、TBS)、「破門/螻蛄 疫病神シリーズ」(15&16、BSスカパー!)、「世界一難しい恋」(16、NTV)、『テルマエ・ロマエⅡ』(14)、主演作『猫侍』(14)がある。17年に『無限の住人』、18年に『羊の木』が公開予定。

  • 鷺沢瑛里佳

    在英日本大使館の参事官令嬢。
    7年前、10歳のとき「バーズ」に誘拐され、行方不明に。

    [ Comment コメント ] 刑事ものも、アクションも初挑戦でしたし、瑛里佳という女の子は今までにない役で、くじけそうになった時もありました(笑)。日本が抱える大きな問題についてとか、いろいろなことをたくさん考えている瑛里佳の人生はすごく深いものなんだと、何度も台本を読み直しました。過去に対して複雑な思いもあるけど、それよりも現実をちゃんと見て対応できる強い意志を持った女の子だと思いました。私自身も負けず嫌いなので“ここで負けたくないぞ”って思いに共感できる部分もありました。ワンシーンごとに彼女のいろいろな思いが詰まっているので、ひとつずつ慎重に撮影にのぞみました。

    山口まゆ
    2000年11月20日生まれ、東京都出身。
    小学4年生から子役として活動し、「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」(14、CX)でテレビドラマデビュー。その後、「アイムホーム」(15、ANB)、「ナポレオンの村」(15、TBS)、「インディゴの恋人」(16、NHKBS)など話題のドラマに出演。「コウノドリ」(15、TBS)では中学2年生の妊婦役という難しい役柄を演じ高い評価を得る。映画では『くちびるに歌を』(15)に出演。17年3月には『雪女』が公開予定など、今度の活躍が期待される若手実力派女優。

  • マーク・リュウ

    「国連犯罪情報事務局」元理事。
    日本での案内役となった特命係と共に、レイブンを追う。

    [ Comment コメント ] 水谷さんを中心に、長台詞長回しの、地に足の着いた撮り方というのか、面白いドラマだと思って見ていました。映画固有の奥深さや空気感を体感できて、久しぶりに“映画をやったな”という手応えのある現場でしたね。(リュウは)幼児期の体験から、戦争に対する大きな憎しみを背負った人間です。根本に哀しみがあり、どこか過去を引きずって生きていますが、国や人を思う優しさも持った、非常に豊かな人物じゃないかなと。その辺の設定も興味深く、やり甲斐がありました。水谷さんとの共演は初めてでしたが、繊細なリアリティを求められる芝居では、受けとめていただいたというか、息の合ったコミュニケーションができたのではないかと感謝しています。

    鹿賀丈史
    1950年10月12日生まれ、石川県出身。
    72年に劇団四季へ入団し、舞台『イエス・キリスト=スーパースター』(73)で主演デビュー。80年に劇団を退団後、映像分野でも活躍。映画『疑惑』(82)、『麻雀放浪記』(84)、『キャバレー』(86)の3作にてそれぞれ日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。また、テレビ番組「料理の鉄人」(93~99)で初代美食アカデミー主宰となる。主な出演作は「天皇の料理番」(80、TBS)、「振り返れば奴がいる」(93、CX)、「とげ 小市民 倉永晴之の逆襲」(16、CX)、『DEATH NOTE/DEATH NOTE the last name』(06)、『武士の家計簿』(13)、『シンドバッド』(声の出演、16)がある。

  • 月本幸子

    小料理屋「花の里」女将
    かつて右京に逮捕された過去を持つ。
    刑期を終えて出所後、右京の薦めで「花の里」の二代目女将になった。

    鈴木杏樹
    9月23日生まれ。92年「10年愛」(TBS)でテレビドラマデビュー後、「あすなろ白書」(93、TBS)等で人気を博す。女優業のほか、司会やラジオパーソナリティーとしても活躍。主な番組は「MUSIC FAIR」(95~16、CX)、「ZIP!」(金曜日担当、11~、NTV)、ラジオ「鈴木杏樹のいってらっしゃい」(14~、LF)、「オールナイトニッポンMUSIC10」(水曜日担当、15~、LF)がある。

  • 伊丹憲一

    警視庁捜査一課刑事・巡査部長
    目つきと柄は悪いが、実直な正義感にあふれた、昔気質な刑事。
    事件を勝手に捜査する、特命係を煙たがる。

    川原和久
    1961年12月26日生まれ、福岡県出身。劇団ショーマの看板俳優。主な出演作に、ゲキ×シネ『髑髏城の七人~アオドクロ』(05)、「半沢直樹」(13、TBS)、「黒い福音」(14、EX)、「陰陽師」(15、EX)、「BARレモン・ハートseason1&2」(15&16、BSフジ)、声優としてはアニメ「頭文字D」シリーズ(98~)がある。『相棒シリーズ X DAY』(13)では主演を務めた。

  • 芹沢慶二

    警視庁捜査一課刑事・巡査部長
    口をすべらせ、右京に捜査情報を漏らしては、伊丹先輩の機嫌を損ねがち。
    得体の知れない亘に用心している。

    山中崇史
    1971年2月5日生まれ、茨城県出身。95年に劇団扉座に入団。その後、数々の舞台に出演。主な出演作に、「風のガーデン」(08、CX)、「だましゑ歌麿シリーズ」(09~、EX)、「誰かが嘘をついている」(09、CX)、『少年H』(13)、『王妃の館』(15)、「検事の死命」(16、EX)、「制服捜査2」(16、TBS)がある。17年には『TAP THE LAST SHOW』が公開予定。

  • 角田六郎

    警視庁組織犯罪対策5課長・警視
    ちょくちょく特命係に「ヒマかっ?」と現れては、
    何かと右京たちの手助けをする、数少ない特命係の理解者。

    山西 惇
    1962年12月12日生まれ、京都府出身。京都大学工学部石油化学科卒業という異色の経歴を持つ。劇団そとばこまち退団後も、舞台、映像に幅広く出演。近年の主な出演作に「心がポキッとね」(15、CX)、「ちゃんぽん食べたか」(15、NHK)、大河ドラマ「真田丸」(16、NHK)、「水族館ガール」(16、NHK)、映画『イニシエーション・ラブ』(15)がある。

  • 米沢 守

    警察学校教官
    優秀な鑑識課員として、右京に協力していたが、現在は警察学校へ異動。
    鑑識に戻るためにも右京の協力を拒否。

    六角精児
    1962年6月24日生まれ、兵庫県出身。劇団扉座の旗揚げメンバー。主な出演作に、「電車男」(05、CX)、連続テレビ小説「カーネーション」(12、NHK)、「ルーズヴェルト・ゲーム」(14、TBS)、「民王」(15、EX)、「希望ヶ丘の人びと」(16、WOWOW)、『十三人の刺客』(10)、『超高速!参勤交代1&リターンズ』(14&16)、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』(16)がある。

  • 大河内春樹

    警視庁警務部人事第一課・首席監察官・警視正
    警視庁内部で警察官の不正を捜査。
    時に規律を無視する特命係に目を光らせているが、右京の能力には一目置く。

    神保悟志
    1962年12月3日生まれ、静岡県出身。92年に「父の鎮魂歌 海軍主計大尉 小泉信吉」(TBS)で主演デビュー。主な出演作に、「牡丹と薔薇」(04、CX)、「同窓会」(10、EX)、「デザイナーベイビー」(15、NHK)、「そして、誰もいなくなった」(16、NTV)、「池上彰のニュースそうだったのか!!」(15~、EX)等がある。

  • 内村完爾

    警視庁刑事部刑事部長・警視長
    捜査一課をはじめとする、刑事部をまとめる責任者。
    組織の秩序を乱す、特命係の存在を苦々しく思っている。

    片桐竜次
    1947年8月14日生まれ、山口県出身。71年『女番長ブルース』で映画デビュー。以降、アクション映画を中心に活躍。主な出演作に、「おみやさん」(02~、EX)、「世直し公務員 ザ・公証人」シリーズ(02~、TBS)、『釣りキチ三平』(09)、『探偵はBARにいる1&2』(11&13)がある。また、16年には俳優生活45周年記念の初主演映画『キリマンジャロは遠く』が公開。

  • 中園照生

    警視庁刑事部参事官・警視正
    内村刑事部長の腰巾着。
    刑事部の事件に首を突っ込んでくる、特命係の動きを杓子定規にけん制。

    小野 了
    1959年10月2日生まれ、京都府出身。82年テレビドラマ「わが青春の甲子園・王貞治物語」(82、TBS)でデビュー。主な出演作に、『みんな~やってるか!』(95)、『同窓会』(08)、「はぐれ刑事純情派」(99、EX)、「医龍-Team Medical Dragon2-」(07、CX)、「眠れる森の熟女」(12、NHK)、「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」(15、TX)、「素敵な選TAXI」(16、CX)がある。

  • 佐橋健作

    副総理
    強硬な姿勢で現政権を牽引。
    国際犯罪グループの誘拐事件をテロ事件にすり替えて、身代金の要求を拒否する。

    益岡 徹
    1956年8月23日生まれ、山口県出身。80年に無名塾へ入塾。主な出演作に、映像分野では『マルサの女2』(88)、『釣りバカ日誌15~20』(04~09)、『ガマの油』(09)、『脇役物語』(10)、大河ドラマ「軍師官兵衛」(14、NHK)、「石川五右衛門」(16、TX)、舞台では『ショーシャンクの空に』(13)、『夜への長い旅路』(15)がある。

  • 岩井孝信

    鷺沢瑛里佳誘拐事件発生当時の駐英大使
    現在は環太平洋評議会専務理事として活躍。政界にも発言力を持つ。

    江守 徹
    1944年1月25日生まれ、東京都出身。文学座代表。映画、テレビ、舞台、ナレーションと多方面に活躍。62年に文学座研究所へ入所し、翌年『トスカ』にて初舞台を踏む。90年には『社葬』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。主な出演作に、「元禄太平記」(75、NHK)、「八代将軍吉宗」(95、NHK)、「花燃ゆ」(15、NHK)、『監督ばんざい!』(07)、『プリンセス・トヨトミ』(11)がある。

  • 社 美彌子

    警視庁総務部広報課長
    警察庁キャリア官僚として、内閣情報調査室出向を経て、警視庁に勤務中。
    亘の特命係異動を、峯秋に働きかける。

    [ Comment コメント ] 初めて『season13』に出させていただいたときの緊張感を思い返しながら、作品世界の魅力に引き込まれるように台本を読みました。美彌子は正義や何かを守る強さを持った人ですが、彼女が抱えている闇の部分も感じています。右京さんに対しては、ほかの人にはない厚い信頼を寄せていると思いますね。ただ、信頼感と同時に、深く関わるのは危ないんじゃないか? という恐怖心もあるのではないかと。個人的には今回、水谷さんと一緒にお芝居させていただいて、目には見えない気持ちをキャッチボールできたような楽しさを感じました。右京さんと美彌子のやりとりでは、亘さんとのコンビネーションとはまた違う空気感が出せたら面白いな、と思いました。

    仲間由紀恵
    1979年10月30日生まれ、沖縄県出身。
    00年に『リング0 バースデイ』で映画初主演。テレビドラマ「TRICK」(00、EX)、「ごくせん」(02、NTV)では主演を務め、どちらもドラマシリーズ化・映画化される。主演を務めた大河ドラマ「功名が辻」(06、NHK)をきっかけに、「NHK紅白歌合戦」では05年、06年、08年、09年に4度の司会をするなど幅広く活躍。近年の主演作には、舞台『放浪記』(15)、テレビドラマ「SAKURA~事件を聞く女」(14、TBS)、「美女と男子」(15、NHK)、連続ドラマW「楽園」(17、WOWOW)がある。

  • 神戸 尊

    警察庁長官官房付
    警察庁の特命捜査のために特命係へ潜入するも、
    自ら退路を断ち、右京の二代目相棒に。現在は警察庁に異動。

    [ Comment コメント ] 冒頭のシーンから“太田さんっぽいなぁ”って、ワクワクして読みました。台本を開いたら、神戸尊の名前がレギュラーキャストのところにあって、俄然やる気が出ましたね(笑)。『相棒』ワールドってずっと続いているものだし、神戸尊というキャラクターは、僕の中で消えていない。引き出しの奥にいつもいるから、久しぶりに演じるからといって特に準備したこともありません。右京さんとのお芝居は、再会の嬉しさが溢れ出ちゃってるかも(笑)。現場でのアドリブは“神戸くんだったらどうするだろう?”というひらめきです。台本には捜一の二人 との絡みはなかったのですが、僕のアドリブに川原さんがしっかりリアクションしてくれて、楽しかったな。

    及川光博
    1969年10月24日生まれ、東京都出身。
    96年歌手としてメジャーデビュー。「ミッチー」の愛称で広く親しまれる。テレビドラマ「WITH LOVE」(98、CX)で俳優デビュー。主な出演作に、映画『CASSHERN』(04)、『日本沈没』(06)、『明日の記憶』(06)、『大奥』(06)、主演作『クローンは故郷をめざす』(09)、『僕だけがいない街』(16)、「白い巨塔」(04、CX)、「半沢直樹」(13、TBS)、大河ドラマ「八重の桜」(13、NHK)、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16、NHK)がある。16年からは音楽番組「Good Time Music」(TBS)にてMCを務める。

  • 甲斐峯秋

    警察庁長官官房付
    息子・享の逮捕を受けて降格するも、警察内での影響力は依然大きい。
    切れ者・右京の功罪を認識している。

    [ Comment コメント ] 右京さんを「危険人物」視するのは、評価しているから。絶対に悪を許さない。政治的なことにも構わず突っ込んでいく。そういう意味では、峯秋も危険な人間です(笑)。今回のテロに対する考え方は、二人の共通点ですね。映画らしい、ダイナミックな問題提起ですが、非常に『相棒』らしいテーマだと思いました。“テロは悪い!”と断罪するのではなく“なぜテロは起きたのか?”と考えていただきたい。『season14』の転換期を経て『15』そして本作には、特命係の背後にある警察組織の厚みが出てきましたね。組織内の複雑な人間ドラマもまた『相棒』シリーズのよさ。峯秋自身、降格にも慣れて、上層部として裏で動けるゆとりを感じさせねばと思っています。

    石坂浩二
    1941年6月20日、東京都出身。
    62年にテレビドラマ「七人の刑事」(TBS)で本格デビュー。以後、ドラマ、映画、舞台のほかにナレーション、司会、絵画、執筆など様々な分野で活躍。主な出演作に、『犬神家の一族』(76&06)、『細雪』(83)、『日本沈没』(06)、『私は貝になりたい』(08)、『沈まぬ太陽』(09)、『図書館戦争』(13)、「白い巨塔」(03、CX)、「渡る世間は鬼ばかり」(90~、TBS、声の出演)がある。17年春には主演作「やすらぎの郷」(EX)が放送予定。